2026年8月7日 ・ 読了目安 4 分
在庫回転率とは?計算式・見方・改善方法をわかりやすく解説
在庫回転率とは、一定期間のうちに在庫が何回入れ替わったかを示す指標です。 数値が高いほど「仕入れた在庫が滞りなく売れている」状態、低いほど「在庫が動かずに眠っている」状態を意味します。 資金が在庫として寝てしまっていないかを確認する、いちばん基本的な物差しです。
計算式
よく使われるのは次の2通りです。どちらも意味は同じで、金額で見るか数量で見るかの違いです。
- 金額ベース: 在庫回転率 = 売上原価 ÷ 平均在庫金額
- 数量ベース: 在庫回転率 = 期間中の出庫数量 ÷ 平均在庫数量
「平均在庫」は期首と期末の在庫を足して2で割った値を使うのが簡便です。月次で見るなら各月末の在庫を平均する形でも構いません。
具体例で計算してみる
年間の売上原価が800万円、期首在庫が120万円・期末在庫が80万円の事業者を例にします。
- 平均在庫金額: (120万円 + 80万円) ÷ 2 = 100万円
- 在庫回転率: 800万円 ÷ 100万円 = 8回
- 在庫回転期間 (在庫が入れ替わるまでの日数): 365日 ÷ 8回 ≈ 約46日
この場合、仕入れた在庫が平均して約46日で売れていく計算になります。回転率だけを見るより、 「回転期間が何日か」に変換したほうが現場感覚とつながりやすくなります。
数値をどう見ればいいか
適正な回転率は業種・商材によって大きく異なります。生鮮食品と工業部品では基準がまったく違うため、 「業界平均と比べる」よりも自社の過去の数値と比べるほうが実務的です。 毎月・毎期で回転率を記録しておき、下がってきたら「売れ行きが落ちているか」「仕入れすぎていないか」を確認する使い方が現実的です。
回転率が低いときの改善方法
- 発注量・発注間隔を見直す。まとめ買い割引を優先しすぎて、実際の売れ行き以上に仕入れていないか確認します。
- 動かない在庫を品目単位で特定する。回転率は事業全体の平均なので、一部の「死に筋」商品が足を引っ張っているケースが多くあります。品目ごとの入出庫履歴が残っていないと、この特定に時間がかかります。
- セット販売・値引きで動かす。滞留が長い在庫は、通常販売のまま待つより早めに現金化したほうが保管コスト・機会損失の両面で有利なことが多いです。
回転率の計算自体は電卓でもできますが、前提となる「品目ごとの入出庫履歴」「期間ごとの在庫金額」がExcelの手入力だと崩れやすく、 気づいたときには数ヶ月分さかのぼって集計し直す羽目になりがちです。動きを記録する仕組みが先にあってこそ、回転率は意味のある数字になります。
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Excelでの在庫管理に限界を感じている場合は「Excel在庫管理の限界サイン5つ」も参考にしてください。