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2026年8月30日 ・ 読了目安 4 分

発注点とは?計算式と決め方をわかりやすく解説

発注点とは、在庫がある数量を下回った時点で「次を仕入れよう」と判断する基準値のことです。 数量そのものではなく「いつ発注するか」のタイミングを決める線であり、感覚や在庫の減り具合の印象ではなく、数字で判断できるようにするための仕組みです。 個人事業主や小規模事業者でも、平均出庫量・リードタイム(仕入れにかかる日数)・安全在庫の3つがわかれば自分で計算できます。

発注点の計算式

基本の式は次のとおりです。

  • 発注点 = 1日あたりの平均出庫量 × リードタイム(発注してから届くまでの日数) + 安全在庫

「リードタイム中に出ていく分」に「不測の事態に備える予備(安全在庫)」を足した数字です。 在庫がこの数字を下回った時点で発注すれば、次の仕入れが届くまでの間も欠品しにくくなります。

具体例で計算してみる

実際の数字を当てはめると、規模が違ってもやることは同じだとわかります。

  • ネットショップ(1日平均出庫5個・リードタイム7日・安全在庫10個): 5×7+10 = 45個
  • 実店舗の主力商品(1日平均出庫20個・リードタイム3日・安全在庫15個): 20×3+15 = 75個
  • ハンドメイド作家の主要パーツ(1日平均出庫2個・リードタイム14日・安全在庫8個): 2×14+8 = 36個

リードタイムが長いほど(海外発注・受注生産の資材など)発注点は高くなります。 同じ出庫ペースでも「仕入れにどれだけ時間がかかるか」で必要な発注点は大きく変わります。

安全在庫はどう決めるか

厳密には「安全係数 × 使用量の標準偏差 × √リードタイム」のような統計的な式もありますが、 日々の記録が整っていない段階でいきなり使うと数字が独り歩きします。 最初は「出庫が一番多かった週の◯日分」のようなシンプルな目安で決め、欠品や過剰在庫が起きるたびに調整していくやり方でも実務には十分耐えます。

発注点を運用に落とし込む3ステップ

  1. 1過去数ヶ月の出庫記録から、品目ごとの1日あたり平均出庫量を出す。
  2. 2仕入れ先ごとに「発注してから届くまで何日かかったか」を実測してリードタイムを確定する。
  3. 3式にあてはめて発注点を決め、品目ごとに登録する。在庫がその数を下回ったら発注する運用に切り替える。

ここで詰まりやすいのが、品目ごとの出庫履歴とリードタイムの実測値がそもそも残っていないケースです。 Excelの手入力だと入出庫日を毎回記録するのが手間になり、結局「そろそろ発注しないと」という感覚に戻ってしまいがちです。

よくある質問

Q. 発注点と安全在庫の違いは何ですか?

A. 安全在庫は不測の事態に備える予備の在庫量そのもの、発注点は「いつ発注するか」を決めるタイミングの基準値です。発注点の計算式の中に安全在庫が含まれています。

Q. 発注点と適正在庫は同じですか?

A. 違います。適正在庫は「常に保っておきたい在庫の水準」を指すのに対し、発注点は「そこまで減ったら発注する」という下限のトリガーです。適正在庫を考えるうえでの一要素が発注点にあたります。

Q. 発注点は一度決めたら変えなくていいですか?

A. 見直しが必要です。季節変動やリードタイムの変化(仕入れ先の変更・繁忙期の遅延など)があれば発注点も動きます。数ヶ月に一度、実際の出庫ペースと照らして再計算するのが現実的です。

Excelで発注点管理をする場合、関数で自動計算はできますが、品目数が増えると「今どの品目が発注点を下回っているか」を毎回目視で確認する作業が残ります。 品目ごとの閾値を登録しておき、下回ったものだけを知らせてくれる仕組みがあると、この確認作業自体がなくなります。

タナオロでできること

タナオロは品目ごとに閾値(発注点)を登録でき、在庫数がそれを下回ると一覧上で警告表示される在庫管理アプリです。 在庫アラート機能はスタンダードプラン(月4,980円)の機能ですが、新規登録から30日間はお試しで利用できます。 登録から30日間はスタンダード機能を無料で試せるので、Excel・zaicoのCSVをそのまま取り込んで始められます(お試し後の無料枠は10件)。

在庫の動きそのものを数字で把握したい場合は「在庫回転率とは」、発注点に組み込む予備の在庫量を詳しく知りたい場合は「安全在庫とは」もあわせてご覧ください。

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